2009年2月10日追加

オキナワルリチラシ黒化型 Eterusia aedea sugitanii
上は沖縄県西表島産(比較用)、中・下は広島県産


大きなサイズの画像を見るには上の写真をクリックしてください。


上は西表島で採集された八重山亜種の個体(頂き物)、中と下は広島県で採集した本土亜種(?)の個体です。こうして並べてみると広島県産が黒化しているのがよく分かりますね。

広島県では分布が飛び飛びになっているので、そのせいで他地域と異なっているのでは…などと噂されているそうですが、いやはやどうしてこんなに黒くなってしまうんでしょう。

広島大学に行った蝶研OBの人から「オキルリ(注:オキナワルリチラシ)のポイント見つけたけど採りに来ない? 電柱の下にいるぐらいだからライトトラップすればいっぱい採れると思うんだけど」と誘われて採りに行った個体です。

湖畔でライトトラップを張ったのでものすごい数の蚊や2〜3mmのカゲロウなどに襲われ不快極まりない採集になりましたが、ちゃんと目的のオキナワルリチラシが採れたので良しとしましょう。新兵器スパイラル型ブラックライトのテストにもなりましたし。

そのOBさんから「こういう異常型はポイントが公になると採集者が殺到するかもしれないから採集地は出さんといてね」と釘を刺されたのでここには採集地は書きません。「蝶やクワガタならともかく蛾ではそんなことないだろうけど…」ともおっしゃってはいましたけれど。


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